2025/6/5
【社内起業家育成プログラム 受講者インタビュー】 「やりたいこと」が見事に崩壊。それが面白い。受講者が語る、社内起業家(イントラプレナー)育成支援講座の魅力
AlphaDrive高知は、令和2年に「社内起業家(イントラプレナー)育成支援講座」の運営を高知県より受託し、高知県内企業様向けに新規事業開発のスキルとマインドを身に付けていただく講義とハンズオン支援を行いました。プログラムに参加いただいた株式会社ディーパース・ファクトリーの西村様に、参加の経緯や感想をお聞きしました。
株式会社ディーパース・ファクトリーは、ルアーフィッシングブランド「DEEPLINER」(ディープライナー)の、金属のルアーを用いてマグロやブリなどの大型青物を釣る「ジギング」に使われるメタルジグやジギングロッドなどの製造販売を手掛ける会社です。
株式会社ディーパース・ファクトリー 西村昌季様(卸課・製造課 課長)
株式会社アルファドライブ高知 橋詰曜世

~社内起業家育成講座を通じて生まれた、新規事業への展望と意識の変化~
【社内起業に取り組むきっかけ】
AD橋詰:西村様がディーパース・ファクトリーに入社されたきっかけを教えてください。
西村様:もともと釣りが好きで、社長である東村の船に乗っていました。当時、私は四国の中では大きな会社で20年勤務し、人生の折り返し地点に到達したように感じていました。そろそろ転職しようと考えていた時に、船の中にディーパース・ファクトリーを法人化した旨の案内葉書を見つけたんです。この際、自分のやりたいことをやってみようと思い、思い切って社長に電話をしたのが入社のきっかけです。
AD橋詰:会社の創業期からお仕事をスタートされたのですね。
西村様:最初は釣り具の製造にも携わっていました。製造も営業も一通りの仕事を経験し、現在は開発と販売を兼務しています。商品を知っていただくために海のあるところならどこでも行きますので、全都道府県制覇しました。
AD橋詰:社内起業にはご興味があったのでしょうか。
西村様:特にやりたいことがあったわけではありませんでした。社長に「行ってみたら」と声をかけてもらい、社内起業家育成講座に参加することに。個人としても起業を目指す気もなく、会社組織の成り立ちや仕組み自体すら知らない状態だったので、初回の講義では少し戸惑いもありました。今まで考えもしなかったことに向き合うことになり、少しずつ興味を持って取り組んでいきました。

【完璧だと思ったアイデアが覆される面白さ】
AD橋詰:最初の講座は、取り組む事業領域やテーマを設定する内容でしたね。どのようなテーマを考えられましたか。
西村様:もし、自分が社内起業するなら何ができるかを考えて、遊漁船と釣り具メーカーのコラボすることに決めました。
AD橋詰:講座の中で印象に残っていることはありますか。
西村様:想定した顧客にヒアリングをするのですが、聞き方が適切でないと答えにバイアスがかかって、自分にとって都合の良い答えばかりが集まります。そうなると戦略仮説は「顧客不在」の状態に陥ってしまい、自分が強い気持ちで考えた「やりたいこと」は見事に崩壊しました。自分自身が「これで完璧だ」と思ったアイデアが覆される。その原因がどこにあるのか分かると面白くなってきました。

【異業種交流から生まれる多面的な視点と社内の変化】
AD橋詰:小グループに分かれて受講していただきましたが、異業種の皆様との交流で得るものはありましたか。
西村様:他の参加者のアイデアを聞くこと、同じ課題でも切り口が異なるところが面白く、学びが多かったです。互いに取り組んでいる事業案に率直な意見を述べ、サポートし合いながら6ヶ月間を過ごしました。
AD橋詰:新規事業開発に取り組む時間と通常の業務時間をどのような配分で進められていましたか。
西村様:普段の仕事の延長上でやっていたので時間の線引きをしていませんでしたが、新規事業のことを考える時間が多くなる時もありました。自分がやりたいことでしたし、頭の中で構想を練る時間が楽しかったです。受講した内容を見直す時間を取り、ツールも自分なりにアレンジして使うようにしていました。
AD橋詰:受講後に社内で変化はありましたか。
西村様:以前は会社の中で、社内起業をする人はいませんでした。商品開発についても、それまでは社長が考案したものを販売するという形でした。講座を通じて顧客の声を聴くことの重要性を知り、今まで販促品として配布していたステッカーを商品化することになりました。形にするところも含めて、まずは自分たちでやってみることが大事だと実感しました。

【新規事業に挑戦し、事業の可能性を感じて】
AD橋詰:今後に向けて、取り組んでいきたいことを教えてください。
西村様:釣り具メーカーが基盤なので、釣りを通じてレジャーを楽しめるものに進化させていきたいと考えています。現在の事業でカバーできていない「楽しさ」を提供できるように、釣り具の差別化や付帯するサービスを充実させるつもりです。
AD橋詰:最後に、これから新規事業開発に取り組む方へメッセージをお願いします。
西村様:講座の受講前、社内起業に対して、とてつもなく大きなことであるというイメージを持っていました。経営者でもない自分がやると思うとプレッシャーも感じました。しかし、やりたい事業の構想を膨らませるだけでなく、収益化するところまでを考えてみると小さなことでも収益になることが分かりました。何の経験もない自分でも、今の環境にはたくさんのきっかけがあり、望む価値を生み出せる可能性を感じることができたので、まずは挑戦してみることをおすすめします。
AD橋詰:ディーパース・ファクトリー様の社内で、西村様のように新規事業開発に挑戦される方が増えていきそうですね。西村様の手がける新規事業のリリースも楽しみにしております。
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