2025/6/5
【イベントレポート】堀江貴文氏トークイベント「Afterコロナ時代における地方企業の戦い方とは?!」を開催しました。
2022年3月30日、高知城ホールにて堀江貴文イノベーション大学校(HIU)とAlphaDrive高知の共催イベントを開催いたしました。ホリエモンでお馴染みの、実業家・堀江貴文氏による講演や、高知県内企業経営者との対談、また高知の起業家によるビジネスピッチコンテストと企画盛りだくさんのイベントになりました。
堀江氏は、地方を、そして高知をどう見ているのか、熱いメッセージ盛りだくさんのイベントレポートをお届けいたします。
堀江貴文氏による講演
第一部では、これからの地方の在り方、戦い方についてお話をいただきました。

高齢化とコンパクトシティ
今、医療の進歩による健康寿命の高まりなどから、世界のあらゆる場所で高齢化が起きています。高齢化が進むことで後期高齢者の方たちは、一人でポツンと死んでしまうのが怖くなり、田舎を出て街中で暮らすといったライフシフトが進んでいます。自治体としては、人が少ない田舎のインフラ整備が財政的に耐えきれなくなっているので、これは良い流れだと思いますし、もっと進めていけるといいんじゃないかと思いますね。
人がいなくても成立するビジネスモデル
今日ちょうど、僕のサロンが中心になって進めている「小麦の奴隷」というフランチャイズのパン屋が群馬県でオープンしました。これで、全国33店舗目です。
パンは種類ごとに生地が違うため、作るのが大変です。でも、多くのパン屋さんは毎朝数十種類のパンを作っています。作るのも大変だし、それぞれ金額が違うのでレジ対応も大変。そんな理由から、人口が少ない地域から、パン屋は減っていっています。そこで、一度にたくさんの小麦を仕入れ、工場内でパン生地を一度に作り、作った冷凍生地を各地に送り、あとは成型し焼くだけで開業できるパン屋「小麦の奴隷」を作りました。販売するパンの種類も3種類に限定することで、手間をかけすぎることなくパンが売れるんです。

なぜこの話をしたかというと、「小麦の奴隷」は、労働力不足の中でもきちんと売り上げを出せる新たなビジネスモデルのお手本なんです。これからの社会はとにかく人が不足します。だからこそ、人が少なくても成立する仕組みを作る必要があります。このような話は、今後より多くの業界で出てくると思いますよ。
地方のこれから
ふるさと納税や地域おこし協力隊の制度などが生まれ、資金調達が多様化している今、地方にお金と移住者が集まりやすい仕組みが確保されつつあります。
自分もロケット事業でお世話になっている北海道大樹町で実験中です。まだ道半ばですが、魅力的な人がたくさん集まってきていることが可視化できれば、ある時点から人が集まるような逆転現象が起きてくるんじゃないかと思っています。

今後はむしろ、東京にいる方がデメリットになるのではと感じてきていますね。真面目にやれば、地方が優位になってくる時代だと思います。
第二部 トークセッション
続いては、堀江氏と高知の地場企業の社長である三谷氏が、高知のこれからについて対談。モデレーターはAlphaDrive代表の麻生がつとめました。
登壇者
実業家 堀江 貴文 氏
ミタニ建設工業株式会社 代表取締役社長 三谷 剛平 氏
株式会社アルファドライブ 代表取締役社長兼CEO 麻生 要一(モデレーター)
麻生
アフターコロナの中で地方に人が集まりやすく、チャンスが広がっている一方、業態の変化も必要ではないかと思います。三谷さんは高知の企業として、どう感じていますか?

三谷
自分たちは高知でインフラを整える事業をしているのですが、堀江さんのおっしゃる通り、新しく作るより修繕がメイン事業になりつつありますね。
麻生
地方において、人海戦術に頼る必要があるインフラ事業は、今後も大きな比重を占めることになるんじゃないでしょうか?
堀江
地方インフラが修繕メインになるのは必然的だと思います。むしろ、山の中に立派すぎる建物を作るのは、維持の面から現実的に厳しいじゃないですか?そういう流れの中でコンパクトシティ化が進み、建設事業も技術化が進む中で、人を減らしていく動きが増えていくんじゃないでしょうか?
三谷
私たちも、田舎に建物を作ることがあるんですが、ここに建物を作って10年後20年後どうやって維持されるんだろうと思うことがありますね。ただ、これまでそれが当たり前でやってきている以上、その地域に住む人の価値観を同時に変えていかないと、難しいのかなと思ったりします。
麻生
今日は地方企業の戦い方というテーマなのですが、高知の企業ならではの戦い方ってあるんでしょうか?
堀江
高知は、製造業よりも、観光産業に向いているんじゃないでしょうか?観光産業って、みんなが思っている以上にポテンシャルが高いのに、誰も本気で取り組んでない事業だと思うんです。日本に旅行に来る富裕層は、東京や京都などのメジャーな観光地はもう行ったことがあるんですよ。そうしたら次は地方に行きたいと思うはず。ただ、その競争を真面目にやっている地域は、どこにもありません。
僕はよさこい祭りや阿波踊りに参加したことがあるんですけど、どちらも外国人を見かけないんですよ。「何やってるんだろう、もったいないなぁ」というのが本音ですね。
三谷
確かに外国人はいないですよね。せっかく阿波踊りとも日程が近いので、しまなみの地域などとも連携してやってみるといいかもしれないですね。
堀江
いやいや、そんなこと言わずに、よさこいだけでやってしまったらいいんですよ!僕はコロナが来る直前に、リオのカーニバルに行ったんですけど、もう大変な騒ぎでしたよ。世界中から観光客が来るので、高額の演舞場でも行きたい人であふれていて、お金を儲ける仕組みが作られているんですよ。

でもね、両方参加してみたからわかるんですけど、よさこいって、リオのカーニバルに負ける要素がないんです。高知は治安も良いし、ご飯もおいしいじゃないですか?リオは治安も悪いし、ご飯もたいしておいしくないですよ。ポテンシャルだけはめちゃくちゃあるんだから、外国人のインフルエンサーとかを招待しまくって、世界に向けた動画作ってもらうといったことを、色々やればいいんですよ。
観光産業を本気でやれば、高知は100倍くらいになるんじゃないですか?
麻生
やりましょう、三谷さん!
三谷
そうですね。やるかやらないか、ですもんね。やってみたときに、高知の宿泊場が少ないという問題も出ると思うんですけど、それも含めてやってみたらいいっていうことですよね。
堀江
いや、逆に足りなくなるくらいが良いんですよ。とりあえずグランピングを手がけようとか、規制作ろうとかなるじゃないですか。近くの県の宿泊場も貸してくれるかもしれないし。そんなことはやりながら考えても遅くないと思いますよ。

麻生
あっという間のトークセッションでしたが、時間の都合上、ここで終了とさせていただこうと思います。最後に皆さんから一言ずつお願いします。
三谷
堀江さんから、高知のよさこいの話をしていただきました。「やるか、やらないか」という話になったのですが、「やる」と決めてやってみましょう。高知を県外からも海外からも観光客であふれる街にしたいと思うので、皆さんと協力してやっていけたら嬉しいですね。

堀江
やっていくときは、「初年度〇万人、次年度〇万人」といった数字を明示し、数値目標を達成するために逆算した正しいPR活動をすれば、確実に成果が出ると思います。
僕たちは偶然、日本という自然環境の良い土地に生まれているんですが、それはひとつのギフテッド(生まれつき持っているアドバンテージ)だと思います。長年、日本人は、そのことを重要視してこなかったんですが、自分の良さは人に言われないとわからないんですよ
なので、「自分の良さを生かして、頑張っていきましょう」ということを最後に言いたいですね。
第3部 JIKISO(ビジネスピッチ)
第3部はビジネスピッチ。普段、堀江さんが運営されているHIU(堀江貴文イノベーション大学校)というオンラインサロンで行われているビジネスピッチを高知で開催しました!審査員として、堀江氏や三谷氏、麻生も参加しました。それでは、ピッチの様子と、堀江氏らのコメントを抜粋してご紹介いたします。
※JIKISO:HIU(堀江貴文イノベーション大学校)でココナ割れているビジネスピッチイベント
合同会社高知カンパーニュブルワリー 代表取締役 瀬戸口 信弥 氏
瀬戸口氏は、高知の素材を使った「TOSACO」というビールを製造しています。今日は新しく製造している「榧の実ビール」をご紹介いただきました。高知特産の木である「榧の木」。育つまでに時間がかかる中、少しでも売り上げに繋がることができないか?と、木の生産者から提案されたことが「榧の実ビール」を作るきっかけになったのだとか。すっきりさわやかな味がするのだそうです!!

ピッチに対して、堀江氏からはビールを缶で売るのはどうか?また、缶を導入するには数百万円程度の機械が必要になるので、ものづくり補助金を使って対応するのが良いのでは?という提案がなされました。
また、ストーリー性を伝えるために、クラウドファンディングやふるさと納税、地域おこし協力隊の活用提案も。すべて同時並行的に進めることが大切だとアドバイスがなされました。
株式会社ブランド高知 代表取締役社長 中島 匠一 氏
高知の財布という新しいブランドを作っている中島さん。当初は何をやっても売れず、苦戦していた中島さんですが、クラウドファンディングで堀江さんが協賛したことがきっかけで軌道に乗り始めたそうです。そして、ノンスタイル石田さんがTwitterの投稿をしたことで、知名度が大幅に向上し、様々なメディアでも取り上げてもらえるまでに成長したんだそう。今後も有名人に使ってもらえる、「高知柄」を広めていきたい!というアツい想いを語っていただきました。

堀江氏からは、「色んなパロディの新しい柄を作り続けるしかないのでは?」というアドバイスが。また、コラボレーション企画を進める提案も。その中でも飲食店とのコラボレーション企画だと、芸能人や外国人にも広められるので、良いのではないかという提案がなされました。
あっという間の1時間半でしたが、高知のこれからを考えるヒントがぎゅっと詰まった1時間だったのではないかと思います。
AlphaDrive高知では、今後も最先端で活躍する方々をお招きしたイベントを開催予定です。イベント情報は各種SNSでも発信しておりますので、ぜひご確認ください。
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