2026.09.17

    【イベントレポート】「まちの可能性を、ともにひらく人へ」AlphaDrive REGION採用セミナー

    【イベントレポート】「まちの可能性を、ともにひらく人へ」AlphaDrive REGION採用セミナー

    2026年9月16日、AlphaDrive REGION(アルファドライブ 地域共創事業部)は、オンライン採用セミナー「まちの可能性を、ともにひらく人へ。──事業開発の力で、地域の『次』をつくる」を開催した。新潟・東海・愛媛・沖縄の4拠点から責任者が登壇し、それぞれの地域での取り組みと、地域に根を張って働くことの魅力と大変さを語った。本記事では、当日の様子をトークセッションを中心に紹介する。

    左上から春川、石川、篠永、麻生

    「地域に深く入る」──支援と事業の両輪で地域に関わる

    冒頭、グループ執行役員でAlphaDrive REGION事業責任者の宇都宮竜司が、地域での取り組みを紹介した。愛媛県の小さな町に生まれ、人が減っていく地元を見て育った宇都宮は、リクルートでのスタートアップ支援、高知県での新規事業立ち上げを経てAlphaDriveに参画した。

    日本の事業者の99.7%は中小企業であり、地域の企業が元気にならなければ日本経済は元気にならない。AlphaDriveはその考えのもと、創業から1年半足らずで高知に拠点を立ち上げ、現在は30以上の都道府県で活動している。東京に集めるのではなく、地域に分散し、そこに住みながら関わり続ける体制をつくっている。

    特徴は、支援だけにとどまらないことだ。高知では廃業の危機にあった旅館を事業承継し、静岡では韓国人キャンパー向けにキャンプ用品レンタルを営む。支援で培ったノウハウを使って自ら事業を手がけ、そこで得た実践知をまた支援に還元する。この循環を回している。

    支援で得たノウハウを事業に、事業で得た実践知を支援に

    新潟・東海・愛媛・沖縄──4拠点が語る、4通りの「面白さ」

    AlphaDrive新潟 拠点長の春川英広は、2025年2月の開設から1年半の歩みを紹介した。新潟・群馬・長野で自治体の後継ぎ支援事業などを受託するほか、独自に後継ぎ同士の交流イベントを開き、自治体・支援機関向けの研修プログラムも開発している。この仕事の面白さは「自分でやりたいと思ったことを自由に挑戦できる環境」にあり、行政の公共性と民間の機動性を掛け合わせられること、ローカルとローカルをつなげることにもあるという。

    AlphaDrive東海 地域共創統括責任者の石川真之は、愛知県庁出身。「起業の不毛の地」とも呼ばれてきた地元・豊田市で、挑戦したい人のコミュニティづくりから起業・新規事業の応援までを手がけ、豊田支店を立ち上げた。静岡鉄道とは支援ではなく共同で事業開発に取り組み、静岡県磐田市では地域AX(AIトランスフォーメーション)の実証も行った。「黒子でもあり、共に戦う仲間でもある」立場を両立できる点を、面白さに挙げた。

    AlphaDrive愛媛 拠点長の篠永友洋は、愛媛県庁と四国中央市役所で企業支援に携わってきた。造船・製紙など地域を牽引する産業での新規事業開発、県産品の県外・国外への展開、規模を問わない「なりわい」の支援を三本柱に掲げる。相談が急増しており、仲間を本気で探しているという。行政の異動や任期の制約を知る篠永は「異動ですとか任期なく、企業さんのご支援に向き合える」ことを魅力と話した。

    琉球AlphaDrive 拠点長で、AlphaDrive代表取締役社長 兼 CEOの麻生要一は、名護市のコミュニティパーク「nagonova」を2024年7月に引き継いだことから始まった拠点の活動を紹介した。沖縄北部を「創業の聖地」にする構想を軸に、県の大企業との共創事業、企業誘致のプロモーション、北部最大級のビジネスフェスの運営まで活動は広がっている。

    新潟・東海・愛媛・沖縄の4拠点によるピッチ

    「仕事があろうがなかろうが、引かない」──時間のかかる仕事と向き合う

    麻生は、この仕事の特徴を「手段を問わない」「立場にとらわれない」「超長期にわたってやれる」の3つにまとめた。

    やると決めたら、仕事があろうがなかろうが、どんな状況にあろうが、ずっとその地域をやり続けるって決めてやれるっていうのはですね、一番の魅力かなというふうに思う(麻生)

    トークセッションでは、なぜ東京生まれの麻生が地域に取り組むのかも話題になった。麻生は、全国の地域に友人がいるからこそ「都道府県が別々の輝きを持って輝き合うっていう日本を作る以外の選択肢ある?」と語った。

    続いて、あえて「大変なところ」を尋ねた。春川は、広域を担当するため出張が多いことと、フルリモートで一人で考える場面が多いことを挙げた。石川は「仕事と生活の境目がなくなっていく」こと、篠永は、あらゆる手段を取れる分「何者なんだ」を説明するのに気合がいることを挙げた。

    麻生は、地域では時間をかけて信頼を築く必要があり、その間は業績が上がらないつらさがあると率直に語った。

    すごく長い時間をかけて、丁寧に人間関係も作って、理解もしてもらって、信頼を一応地域の中で築いて動かしていかないと何も動かないと思うし、急に動かしていいものでもないと思う(麻生)

    参加者からは、長期戦のメンバーをどう評価するのかという質問が寄せられた。宇都宮は、拠点の立ち上げだけに専念する働き方はほとんどなく、周辺地域のプロジェクトを持ちながら、その成果で評価されていると答えた。

    地域の仕事に「時間がかかる」理由を語る麻生

    「個が問われる」──地域で働く魅力と、向いている人

    地域で働く魅力について、春川は「コミュニティが近い」ことを挙げ、支援先と個人対個人で関係を築けると話した。石川はこう語った。

    いくら会社で実績があろうと、その目の前で向き合ってる自分自身が信頼できるのかとかですね。この人と一緒に何かやりたいかって思ってもらえない限り、やっぱり地域って動かないなっていうところを感じる場面がすごいあって(石川)

    篠永は、人や企業や事業が変わっていく姿を「本当にすぐ横で感じられる」ことを挙げた。支援している水産業の技術がうまくいけば、近くのスーパーに並び、自分の子どもが食べるかもしれない。仕事の結果が生活の近くに返ってくるのが面白いという。

    参加者から寄せられた「大事にしているイノベーションとは」という問いにも、登壇者が答えた。石川は、世界に広がる革新だけでなく、企業が自分の領域から一歩踏み出す活動そのものが尊いと話した。麻生は、丸太を磨いて価値を高める人や、葉っぱをビジネスにする地域の例を挙げ、地域に眠る資源や課題を新しい価値に変えることだとしたうえで、「イノベーション」という言葉自体は地域には合わないのではないかと問いかけた。

    最後の問いは「AlphaDrive REGIONに向いている人」。春川は「支援者という立ち位置でもしっかりとやりがいを感じられる人」、石川は「ミクロでもマクロでも当事者意識を持てる人」、篠永は「当たり前を疑ったり、前提を疑える人」を挙げた。麻生は「人に会いに行ける人」とし、「朝三時までおじいちゃんと一緒に喋れる」ような人が向いていると締めくくった。

    総括 手段も立場も問わず、地域に居続ける人へ

    終了後も、宇都宮が延長して参加者の質問に答えた。住む地域は問わず、拠点がない地域に住みながら他地域の案件に関わり、将来そこで拠点づくりを目指す働き方もできる。入社後はまず既存のプロジェクトに入り、経験を積んでから自ら案件をつくっていく。スキルは現場で足りないものに気づき、その都度補うことで身につけてきたという。近日中に新たに2拠点を立ち上げる予定であることにも触れた。選考は書類選考から内定までオンラインで進み、全体で2か月ほどかかる。

    AI時代の展望を問われた宇都宮は、AlphaDrive自身がAXを進め、その学びを企業・自治体の支援に生かしていると答え、新規事業開発の会社からAXの会社へと変わっていく渦中にあると話した。

    語られたのは、華やかな成果だけではない。時間がかかること、個が問われること、それでも地域から引かないこと。AlphaDrive REGIONは、この働き方に共感する仲間を全国で探している。

    株式会社アルファドライブ 広報担当

    https://corp.alphadrive.co.jp/contact/

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