九州発・青汁メーカーの挑戦!オープンイノベーションで広がる新事業
九州薬品工業株式会社様

株式会社アルファドライブは、佐賀県が主催する「SAGAn BEAUTYオープンイノベーションプログラム2024」の受託・運営を担当しました。本プログラムは、佐賀県が掲げる『日本一コスメビジネスがしやすい街』の実現を目指し、地域に根差したコスメティック産業の発展を支援することを目的としています。佐賀県内の美と健康に関連する企業と全国の企業をつなぎ、オープンイノベーションを活用した新規事業の創出を促進する取り組みです。アルファドライブは、本プログラムの運営に加え、参加企業の伴走支援を行い、新たな事業開発に向けたサポートを提供しました。
本プログラムに参加し、新たな事業開発に挑戦したのが 九州薬品工業株式会社 です。同社は、九州産の原料を活用し、小ロット生産にこだわる青汁メーカーとして事業を展開しています。今回は、同社の工場管理および新事業開発を担当されている 浦山喬晴 氏 に、プログラムを通じた挑戦や気付きについてお話を伺いました。
所属されている会社について
―― まず、九州薬品工業株式会社について教えてください。
浦山氏:当社は昭和50年に創業し、もともとは置き薬の販売をしていました。その後、青汁の製造に注力し、現在では九州産の原料を使用した小ロット生産にこだわるメーカーとして事業を展開しています。特に、生葉の状態から粉末化できる技術が強みで、スーパーなどにも卸しやすい価格帯の商品を提供しています。
新規事業への取り組み
―― これまで青汁を中心に展開されていた御社が、新規事業に取り組むことになった背景を教えてください。
浦山氏:これまでは青汁の製造をメインに行ってきましたが、「青汁だけでなく、粉末食品メーカーとしての立場を見直すべきではないか?」という考えが社内で生まれました。特に、コロナ禍の影響で売上が少しずつ減少してきたこともあり、新たな展開を模索するようになりました。そこで、アイスやジュースなどの食品開発を視野に入れ、取引先に原料を提供する形で新しいビジネスを広げていくことを考え始めました。
「SAGAn BEAUTYオープンイノベーションプログラム2024」への参加
―― そうした中で、「SAGAn BEAUTYオープンイノベーションプログラム2024」に参加を決めた理由は?
浦山氏:自社で販売できる商品を作りたいと考えたときに、「顧客の開拓」という課題が浮かび上がりました。しかし、これまでの事業モデルでは、自分たちで顧客を開拓する経験がなく、どうすればいいのか分からない状態でした。そんなときに、このプログラムの存在を知り、オープンイノベーションという手法を活用することで、新しいチャレンジができるのではないかと考え、参加を決めました。
プログラムを通じた課題と気付き
―― 実際にプログラムに参加してみて、どんな課題に直面しましたか?
浦山氏:一番の課題は、「顧客と課題の特定」でした。自分たちで顧客の開拓をすること自体が想像以上に難しく、さらに、どのように若い年齢層に訴求すればいいのかも分からず苦労しました。ちょうどその頃、野菜の高騰に伴って青汁の売上が伸び、本業が忙しくなってしまったこともあり、研修を数回受けた時点で「これ以上の時間を割くのは厳しい」と感じることもありました。
挑戦を続けられた理由
―― そんな中、なぜ挑戦を続けることができたのでしょうか?
浦山氏:メンターの坂本さんの支えが大きかったです。新規事業をやりたい気持ちはあっても、具体的にどう進めればいいのか分からず、一歩も前に進めない状況でした。でも、坂本さんが「補助輪をつけてでも前に進むことが大切」と励ましてくれて、挑戦を続ける決意を固めることができました。
具体的な成果――ラコス株式会社との連携
―― プログラムを通じて、どのような成果が得られましたか?
浦山氏:ラコス株式会社(https://lacus.co.jp/ )と連携し、新しい青汁の形として「アイス」を開発を検討しています。ラコスさんは国産食品を使った商品作りをしたいという想いを持っていて、当社は粉末化技術に強みがある。お互いの強みを生かして、新しい市場に挑戦しています。
未来のチャレンジャーへのメッセージ
―― 最後に、これから新規事業に挑戦しようとしている方々にメッセージをお願いします。
浦山氏:中小企業の皆さんは、目の前の業務で忙しく、新しいことに取り組む時間を作るのが難しいと思います。でも、諦めずにチャレンジし続けることで、半歩でも前に進むことができます。私たちも、プログラムを通じて自社の強みや可能性を再認識することができました。オープンイノベーションは、新しい気付きの場にもなるので、ぜひチャレンジしてほしいですね。